フェルマータの意味と演奏解釈

弊社名、デザインコンサルティング フェルマータの「フェルマータ」。
トップページでもご案内しているとおり、音楽用語で、
「程よく伸ばす」といった意味が通例になっています。

実際クラシックの楽曲で、バロック音楽を除いて、
特に古典派以降の演奏するときは、
「音符や休符を延長して伸ばす」ことになりますが、
どれくらい伸ばすのか、どれくらい止まるのか、
などは決まりがないです。

それだけに、演奏家によって独自の解釈が出来たり、
個性や、オリジナリティに繋がる部分とも考えられます。

スタッフが特に印象に残っているフェルマータが、
ショパンのバラード第4番op.52 f moll、
嵐のようなコーダに突入する前に、
コラールのような、ひと時の静けさが奏でられる前に
着けられた箇所です。

程よく待つその時間が、ためらいなのか、ひと時の祈りなのか?など、
演奏家が独自の想いと表現を託せる重要な瞬間とも考えられる気がします。

自動演奏や人工知能によって、完璧であったり、まるで人間が弾くような
ランダムな表現が出来ても、こういった箇所で「なぜ、そのように弾くのか?」
という解釈と個性は最後まで、人間らしさが残る部分かなぁと、
人工知能がこれから台頭してくる時代をビジネス書を読みながら想像しつつ、
感じる次第です。

そういう時代には、音楽や絵画、小説といった芸術が、
今以上に注目され、これまで以上に大勢の人が楽しんでいるのかもしれませんね。